マルもんたのウィークポイントを捕まえろ!

ヒロシ「ちっくしょう、ナウマン象のやろう!  いつもいつも僕をバカにしやがって!  死なす!」



マルぼん「きみ、ナウマン象に勝てるの? 勝算はあるのん?」



ヒロシ「機密道具だせ」 



マルぼん「『アキレスの踵シール』。たとえ弱点がない相手でも、このシールを貼れば、シールを貼ったその場所が弱点になるんだ」



ヒロシ「ようし、こいつをナウマン象に貼ってそこをひたすら攻撃だい!」



 そんなわけで、ナウマン象のところへ行くヒロシ。



ヒロシ「ナウマン象、このシールで、キサマを!」



ナウマン象「あん? 俺とやる気か、ヒロシ」



ヒロシ「やらいでか!  って、うわ!」



 勢いあまって転倒するヒロシ。その拍子に



ヒロシ「うわー!  『アキレスの踵シール』を自分の顔に貼ってしまった!?」



ナウマン象「なんか知らないけど、俺とやる気なんだな、死なす!」



バコッ! ナウマン象の必殺パンチが、ヒロシの顔にクリーンヒット。



ヒロシ「げふう」



ナウマン象「あ!  ヒロシが動かなくなった!  やべえ!」



 ナウマン象、まわりを見回して



ナウマン象「だれも、だれも見てないな……見ていない、よな」



 こうしてヒロシはナウマン象の家の庭に埋葬されました。



ナウマン象「埋めたところ、誰にも見られていないよな。見られていないはずだ。見られていたら、どうしよう……逮捕だ……死刑だ……死ぬのはいや死ぬのはいや死ぬのはいや。ああ、どうしようどうしよ。見られていない見られていないよ。でも、誰かに見られていたら、それを理由に脅迫などされたら……」



 こうしてナウマン象に弱点ができました。

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