支払いは引き落とし

 最近、ネットオークションにはまっているヒロシなのでした。



ヒロシ「代金の支払い手続きがメンドクセー。ありえないくらいメンドクセー。自動引き落としを支払方法にしたいけど、このネットオークションは対応してやがらないのです」



マルぼん「はい、あらゆる支払方法を自動引き落としにするクスリ」



ヒロシ「さすがマルぼんや」



裏社会「ヒロシきゅん、邪魔するでー」



マルぼん「あ! 裏社会の住人! さてはヒロシのやっていたネットオークションは、盗品なんかも余裕で出品される闇のオークションだったのだな」



裏社会「この前の代金、支払まだや。自動引き落としやけど、ヒロシきゅんの口座には一銭もはいっとらん! 闇のオークション血の掟に従って、体で払ってもらうさかい。覚悟しいや。まずは角膜や」



ヒロシ「はん。バカ正直に体で払うバカがいるかよ。さらば裏社会」



裏社会「まって、行かないで! 俺のことが好きなら逃げないで!」



マルぼん「ヒロシ。逃げても無駄だ。だって支払は」



 逃げようとしたヒロシは、突然うずくまりました。目の付近を手で押さえて、うめき声をあげています。



マルぼん「支払方法は、自動引き落としなんだから」

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