愛情弁当

教室にて―


『計くん!お弁当作って来たよ!』


「ほう」


『食べて食べて!』


「いただきます」


『どう?おいしい?』


「あぁ美味いな」


『でしょー?なんてったって愛情たっぷりの自信作だからね』


「うん。馴染みのスーパーの味だな」


『だ、大丈夫!愛情を上乗せしてるから美味しさは倍増だよ!』


「愛情はそんなに万能じゃない」

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