第279話 承部の1は書けた。問題はテーマにある。

 テーマは一言で言うと……一言で言えるならば小説は書かない! これにつきます。

 いっぱい書きたいことがあって、それで筆を執るわけですから。

 書き終えたら明言しますよ。


 しかし、テーマは承部で明確にする必要があり、承部の1でも2でもだらだらと述べるのは得策ではありません。

 重要な案件をまず頭に持ってきたい。

 それは読者がまず、問題提起なり結論なりを先に知りたがると思うからです。


 会社に入っても、上司が言いますね。

 結論から言え、と。

 ですから、端的に答えます。


 そういう癖がついています。

 ですが小説は、情報量が多いですから、一口には言えないのです。

 とにかく読めばわかるから、というのは怠慢とも言われます。


 言われますけれども、論文みたいに仕上げるわけにはいかないので、コツコツ書いてそれから仕上げに入ります。

 意識だけは、結論を急ぎますけれども、自分でもわかっていないことの方が、書きがいがありますね。

 物語の動きで、自分の脳内を明らかにしていく作業の楽しさ。


 やはり、これがないと。






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