第62話 2019・10・18(金)スコちゃん日記

 6:00AM。

 規定量のフードを与え、水を用意したが食べない。

 水だけ少し舐める程度だ。


 夕べの今日で緊張がとけたわけでもないらしい。

 昼過ぎには水をだいぶ飲んだようだが、トイレはしない。

 内臓異常ではなかろうな。


 午前中、鳥羽で結構遊んであげたら、フードを食べるようになった。

 よかった。

 でも、規定量の半分にも満たないのだ……成猫はむら食いがあるらしいが、子猫の時分からそれはない、だろう、と、思いたいがどうなのだろうか。


 飼い主の怠慢で、トイレに立った時、3回ほど脱走してしまった。

 廊下をひた走り、風呂場へ駆けこむ。

 だが、どこもここもドアは閉めてあり、行き止まりだった。


 今日は爪とぎマットで作ったトンネルBOXの上に大ジャンプ。

 そして、カラーボックスの上に前脚をかけるも、2度諦める。

 カーテンの外にも興味があるらしい。


 コルクボードを立てて置いたら、器用にも2センチにも満たない幅の、縁に立って、きょろきょろ。

 猫ってすごいなーと思う。

 倒れかかってきたコルクボードから、ベッドへ飛び移る姿もアクションスターばり。


 スコちゃんは、わたくしが寝ていると背中にぴたっと寄り添い、立っていると足にすりすりし、しゃがんでいると足の間をくぐる。

 そんな趣味、ないのだが。

 彼女は非常に従順で、わたくしのほうは隷属させてる気分がとても罪悪感。



 しかしっ。



 わたくしがお絵描き帳に、ボールペンで似顔絵を描くと、踏みつぶしに来る。

 飼い主の画力に文句あるらしい。

 描かなきゃうまくはならないもんだよ。


 写真を撮ると上機嫌なのに……。

 どうせ下手くそですよ。

 ふんっだ。





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