第55話 2019・10・15(火)育ちの悪さ

 しばらく前に、こういう論評がどこかにあった。

 昨今のお育ちのよさとは、経済力があることではない。

 愛されて育ったかどうか、であると……。


 残念ながら、わたくしはどうも育ちが悪いらしい。

 せめて自分を愛したいし、自分を愛せるように生きていきたいと思う。

 そう思えるようになったのも、カクヨムに来てからのことなので、随分とひどいエッセイを書き綴ってきた自覚はある。


 しかし、いまだもって、愛される人間であることがイコールよいこととは思えない。

 愛されずとも強く生きねばならない、そのことを知っていることが重要なのだと思っている。

 むしろ、愛することを知る人間であることのほうが、大切で重要かもしれない。



 閑話休題。



 水戸では台風はこなかったらしいのだが、母が言うには、川の上流のほうで大雨だったので、下流域にあたる水戸で、川が氾濫しているらしい。

 死亡者が50~60名でたと、熱心に話していた。

 わたくしが生まれる前に上陸したという、15号は千人以上の被害をだしたそうだから、気象庁のデータ蓄積も、いくらかわたくしたちに貢献してくれてるらしい、と考える。


 母はわたくしと父に、「川が氾濫していると聞いたからって、間違っても見に行ってはいけない」と言い置いた。

 わたくしを何歳だと思っているのだ。

 そんなこと、するはずがない。


 しかし、父は自分の実家に連絡をいれたか、見に行ったかして、「床上浸水してた」と報告して母を心配させていた。

 困った人だ。

 確認なんかしに行くなと言ってあるのに。


 まあ、実家が近くにあって、水害があったと聞けば、どうしたかなと気にかかるのは人情で。

 仕方がないなとは思うけれども。

 二次災害だけは避けてほしいものです。本当。



 ところでわたくしは育ちが悪いので、良い小説が書けないことに気がついた。

 書いている小説でなにをどう表現し、どういうテーマで読者に訴えるべきなのかが、てんでわからなかった。

 それなので、神様にお祈りすることにしたのだ。


 そうしたら、夢(白昼夢)にお告げが下って、書くために必要な道具と資料を集めるところから始めよという……。

 ブックオフに走りましたね。

 とりあえず今必要な資料はこれ、と示されて少女漫画を買いました。


 少女漫画って最先端だからね。

 それよりも先をいっているのは同人誌だと思うけれど。

 本当に十~二十年くらい違う。ブームとか、社会問題とかの取り扱いが。


 で、『ビターガール~キュン死したいのに彼氏が萌え系美少女男の娘でキュンキュンできない件~』を書いた。

 タイトルに比して内容がシリアスで終わっているのは、単に書き始めの時がコメディーを書いていた時期と重なっていたためで、本来はシリアスなんですよ。

 けど、専門学校で習ったところによると、タイトルでまず手にしてもらえるようにしなさい、明るいタイトルをつけて、という話だったので。


『あそびあそばせ』の反対じゃないけれど、表紙詐欺に近いかもしれない。

 ズーン。(書いてておちこんだ)

 まあ、読者さまは一話目で悟られると思うので、一気にラストまで公開しちゃいました。


 計算なんて、抜きですよ。

 普段ランキングなんて見ないし、見方もわからないんだけれど、今回は見ました。

 二日目で100位以内に入れて、うれしかったです。


 応援してくれる方が一人でもいること。

 それを励みに、これからもしこしこ、こつこつ、ときには「書~~きた~~いぞぉあ~~」ってなって、小説を創っていきたいと思います。

 やっぱり、神様のお導きが一番大事。


 誰に愛されずとも、神様に愛されている。

 今回、それを痛いほど感じました。

 信仰はわたくしを救います。


 神様大好き。





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