4.(わたし) 待ち合わせ / 友達とLINE / おじさんの家
その日、わたしが、お気に入りのちょうちん
わたしは、
わたしは時々、清治おじさんのご
おじさんは、可愛い
みゆ「おじちゃんとデート?」10:20
美優ちゃんは、わたしが清治おじさんと仲良しなことまでは知っている。美優ちゃんが、今日のわたしの予定を知っているのは、週末、遊びの誘いをわたしが断ったからだ。
のぞみ「今コープで待ってる」10:21
みゆ「私チロとデートするわ」10:21
美優ちゃんの愛犬、チロが喜んで飛び
のぞみ「チロかわいい。行っといでー」10:21
みゆ「うん」10:22
通信終わり、だろう。わたしと美優ちゃんのトークは、だいたい美優ちゃんが「うん」と書いて終わる。LINEはたまに、
清治おじさんは、10時25分にやって来た。いつでもどこでも、誰に会う時でも、きっかり5分前というのがおじさん流だ。
「待った?」
「ううん、少しも」
「今日はおしゃれだね」
「ふふふ……そう? 普通だよ?」
ちょっといい気分だった。わたしはその場でくるりと回った。髪の毛とワンピースの
わたしたちは買い物を始めた。
おじさんが注文を出した。
「今日は少し多めに買ってくれ」
「はーい」
「作り
「どうして?」
「おじさんの作り立てより、望美の作り置きのほうが、
ちょっと気になったけど、言われた通りにした。
コープを出て、バス停に向かった。わたしは先頭に立ったり、おじさんの後をついて行ったり、ふたり並んだり、気まぐれに歩いた。
バスを4駅乗ってから、少し歩いたらおじさんの家だ。
清治おじさんの家は、うっそうと
おじさんは「植物を切るのはかわいそうだ」と言って、庭木の
おじさんが本当に植物を大事に思っているなら、季節の
まあ、それはさておき……。
家に上がったわたしは、
「おじいさま、おばあさま、清治おじさんのことは、お母さんとわたしで、ちゃんとさせます。でも、力不足かもしれません。その時は、お
他に祈ることがあるだろうか。何も無い。わたしは
おじさんは、重い荷物を運んで汗をかいたので、シャワーを浴びている。
仏壇には、当たり前だが、
?
作り置きが、多めに欲しい?
わたしは部屋を
はっ、まさか、お
では一体、誰が……。
考えても仕方のないことだと、わたしは気が付いた。おじさんに
それよりお昼ご飯、作らなきゃ!
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