上着についた花びらを見て思うは
春が来たなら
ちょっと涼しいくらいの格好をして
花を見たなら
ちょっと好きくらいの言葉を残して
そうして君は
僕を惹きつけて
消えていく
春が来たなら
ちょっと外に出ておいでよと
花が見たいなら
ちょっとくらい顔出しなよと
そうして君は
僕を連れ出して
消えていく
それはあまりにも華麗で
それはあまりにも綺麗で
落ちゆく涙は
ただ流れていくだけなんだ
知っているかい
太陽が隠れてしまったら
涼しいと感じていた風は寒くなって
急に風邪をひきそうになるんだよ
知っているかい
寒さを感じたら
急に心まで寒くなって
弱って淋しくなるんだよ
陽射しが強くなると上着を手に持つよ
つぼみを見つけたら上を向くよ
君の誘惑が聞こえたら
笑ってやる
もう
大丈夫だよって
春が来たなら君を浮かべる
僕が惹かれた君を
ちょっとくらいは会いたくなるし
ちょっとくらいは追いかけたくなる
肌寒くて人恋しくて心が弱って淋しくなるから
だから
だと思い直して笑うんだ
知っているかい
知っているかい
何度も届かぬ声を
言葉を思い浮かべる
思い知るよ
僕は
今でも君と話がしたいんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます