第44話 夜は静かに過ごしたい
まるで何かのマンガにあるかの様な料理対決は、決勝にて俺が棄権するというある種波乱の様相を呈して幕を閉じた。優勝はもちろんのこと零である。ペア温泉旅行券をゲットしたので、またいつかの様に旅行に繰り出すこととなるだろう。当たり前のことではあるが、今回の料理対決で俺の名前は勿論だが、零も有名人加減がドえらいことになった。まず、女子からは憧れの眼差し、男子からは彼女にしたいという熱意が伝わってきたものだ。対決が終わってからは、男子女子問わず囲まれていたな。俺は、邪魔するわけにも、かと言って割り込んで行くのも無理なので黙って自室に帰ることとした。
「東雲様はご一緒ではないのですか?」
自室に帰ろうとしたが、コンシェルジェから心配の言葉を頂いた。
「えぇ、慣れないことをしたので先に帰ってきました。」
「そうでしたか、失礼いたしました。」
何のためにそんなことを聞いたのか、見当がつかないが考えるのはやめておこう。
連日の慣れない環境に慣れないことで疲れてしまったようだ……
そして、俺は自室のベットの上で眠りに落ちてしまった。
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