自称右翼のほのぼの学園生活記
リヨウ
はじめに
プロローグ
「天皇陛下!!バンザアァァァアアアァァァァィィ!!!!」
僕は夢の中で叫んだ。よく憶えていないが、多分、
直後、全方位から冷たい目線が向けられた。クラス生徒38人+教師1人、更には教室後方に座っていたお偉方6人の、計45人から。全てを理解した。
かつて見た
彼らは「研究授業」とかいう謎の目的で学園の上層部から派遣されてきたやつら。らしい。そしてその無言の重圧は、後ろを振り返らずとも感じ取る事ができた。
頭の中で、米兵の恐ろしい
多分、お偉方の前で恫喝するのは流石に気が引けたのだろう。そこから先は思い出せない。とにかく怖かったという事だけ憶えている。
授業後、いつの間にやら普段の五倍くらい綺麗に取ったノートを見つめながら、僕は何とか心を落ち着かせた。
「よぉ
教師が消えた途端に、一人、親しい友人が駆け寄ってくる。今となってはネトゲにどっぷりはまった身の僕だが、リア友は結構いる方だ。
こいつは
「どやされずに済んでよかったな!呼び出しとかもなかったし」
「そりゃ、お偉方の前で怒鳴ったりはできないだろ。あいつだって只の一教師に過ぎないんだ」
「それもそっか。ところで、昨日初飛行した新型戦闘機だけどよ、計画よりかなり速度でたっぽいぜ」
へえ、昨日初飛行だったのか。僕は現代兵器の情報を漁ったりしないから、最新の戦闘機を好む遠藤からの情報は聞いていて新鮮だったりする。
「ふーん。どんくらいだ」
「兵装全部乗せで
「マジで!?」
「
「流石は日本の技術力、ってところだな」
「いやいや、アメリカンの協力あってこそ、だぜ」
そういやこいつもアメリカかぶれだったな、等と考えつつ、適当に返しておく。
「まあ、そーなのかもなー」
「だろ?アメリカこそ最強なんだって!あーそうそう、他にも面白い情報入ってるぜ。イギリス軍がまたやった」
「お!今度は何をやらかしたんだい?前は空母が水漏れしたよな」
「聞いて驚くなよ?なんと……」
…………
他愛無い会話が続く。今日も僕らの国は平和です。
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