第5話

「そう。そうだったの。」


その話を聞いたとき、私は何を思ったのだろうか。


「あの、ゴーレムで暴走してた人が君の作り手だったなんて。すまないな、オーキス。」


戦士は申し訳なさそうに言う。


彼は、ゴーレムを止めようとしてゴーレムに乗り込み、そのまま暴走してしまったらしい。その処理を頼まれたのが戦士だったらしい。


「大丈夫。彼を止めてくれてありがとう。」


私は何を思ったのだろうか。おそらく私の感情にはないものであり、何も思わなかったのかもしれない。その時は、戦士の感謝の気持ちがあった。そのはずだった。

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