序章

私が初めて見たのは、あの人の顔でした。私を"つくり"、育ててくれた人。


今では最も愛すべき人。


「君の名はオーキス。死に別れた彼女の名前さ。」


私はオーキス。


「君にはあたたかい心をもつ人形になってほしい。それが私の研究の最終目標だ。」


「最初から人間の心を持つのは難しい。だから、君には感情を与えた。」


感情があれば、心がわかるの?


「君は、人と交流できる。見れる、話せる、聞ける。それで人間を理解して欲しい。」


そんなことを言ったあの人は、今はもうこの小屋にいない。


彼の最後の言葉はこれだった。


「僕の研究で作ったゴーレムを国が戦争に使うらしい。止めなければいけないんだ。そんなために作ったのではないのだ。」


彼は身支度を、大きな荷物を持ってそう言った。


「行ってくる。」




お待ちいただいた皆様、応援ありがとうございます。お待たせしました。大臣ではないので、期待に添えるかどうか……。できるだけ頑張りたいと思います!


ちなみに、僕の時間のひと枠である1時間では今のストーリーは終わりきらないと思います。苦手な方は、僕の枠だけ抜かしてお読みください。

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