第16話  胸の膨らみが……

「ッで、そのパックが取れる時も火傷やけどするように痛いの?」

 運転しながら藤 峰子が訊いた。


「ええ……、もう少し痛みが、やわらぐように出来ませんかねェ!!」

 自分の頬を撫でてみた。

 ボクの顔なら、これ以上、悪くなりようがないが、これを販売した際、利用者にもかなりのリスクが生じる。


「そう……! もう少し改良が必要ね」

 車が震動するたびに豊かな胸の膨らみが妖しく揺れていた。

 

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