第6話『ずっと』
私は、また断ることが出来なかった
嫌なのに
どうして私断れないのかな…
もう嫌だよ…ッ
もう愛想笑いなんかしたくないよ
痛いよ辛いよ苦しいよ
誰か助けてよ…ッ
なんて、願っても誰も助けてくれないに決まってるのにね…
ずっとそう思っていた
けど、違ったんだ
私を助けてくれた
ずっと言ってほしかったことを言ってくれた
私を抱きしめて、頭を撫でてくれた
『大丈夫、大丈夫だよ』って
どうして、私こんなに安心してしまうの
泣きそうだよ
奏
私の幼馴染で大切な人
私どうして今までずっと忘れてたんだろ…
こんなに大切な人のことを
奏だけだよ気づいてくれたの
助けてくれたのは
ずっと私は誰かに言ってほしかった
『大丈夫だよ』『もう無理しなくていいんだよ』って
私もう無理しなくていいんだ…
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