第2話 赤い点
人は運命の赤い糸というけれど私は違うと思う
私は赤い点と呼ぶ
糸は線で線は点だからだ
その点はその人の生きてきた証だ
点をなぞることで線となり人生と呼ぶ
線を紡ぐことで糸となる
人と人がある点で重なり点をなぞり
互いの線を紡ぐことで糸となる
だから私は糸ではなく点と呼ぶ
それに糸よりも点のほうが運命的で奇跡的だと思う
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