(車椅子)
車椅子を押しながら
歩く並木道
あまりにも軽い
思っていた身体は
ずしりとしていて
下り坂
見上げるように
ゆっくりと 一歩二歩
道に掛かるから、と
落とされた大きな枝の痕
そこから突き破るように
細い細い枝が伸び
葉を付けていて
どれほど
長い時間が必要だったのだろうか
掛けた言葉は返らない
不意に漂いながら
春を想いながら雪虫
あっけない冬の訪れは
朝焼けの影が伸びる理由
もし
もうすぐ雪が降るというならば
この轍をなぞるのは
いつの日かの雪解け
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