『柔らか』を入れて【対抗心】

「ズルい!」娘は風呂上がりの私の腹を見るや、それと同じくらい頬を膨らませて、ぽこぽこと叩いた。

 どうした急に。聴くと、お隣さんみたいな大人になりたいと泣く。確かに彼女は物腰も柔らかく、娘の面倒もよく見てくれる。憧れるのも頷ける大人の女性では、あるのだが、はて、なぜ私のお腹を叩く?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る