　父から聞いた話です。

　父は、いつもひとりで1階の和室で寝ています(家族仲が悪いわけではありません。本人いわく『朝起きて階段降りるのめんどくさい(原文ママ)』だそうですのでご心配なく)。

　一時期、毎日決まった時刻に、目をつつかれて起きるという事態が発生していたそうな。

　その決まった時刻というのが、午前4時29分と、これまたなにかありそうな数字の並びでして。

　比較的短い期間でお還りになられたらしく、最近はよく眠れているそうです。

　……あの部屋、たびたび怪現象が起きるんですよ。雛人形を飾っておくと、目が動いたり。

　なにか、お住まいになっているんじゃないかと、このごろ思います。

　あ、でも、五月人形代わりの鎧兜はなにもなかったみたいなので、きっと気のせいですね。

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