初恋

はっきり覚えてるようで

そんなに覚えてないもの


切ないようで叫びたいようで

でも壊したくなくて何も言えないようなもの


諸刃の剣のような

幸せなような不幸せなようなもの


守りたい笑顔と己の利己心との間に揺れて

まるで波のように全てを還すもの


全ての始まりで

全ての終わりみたいなもの


遠回りしないで伝えるべきだったような

さりげなく好きと言うべきだったようなもの


実にあっけないけれど

ずっと心の奥に残ってしまうもの


友達なのさ永遠に

そう呟いて実らないもの


これってさ・・

全部同じものについて言ってるんだよ?

分かるかい、君に?


おめでとうも言えないような

それでも嬉しい気持ちには変わらないような

たまらなくたまらなく苦しく愛しくて

そんなもの、君には分かるかい?


答えは僕の心の中だけに収めておこう

君の笑顔はそのままで・・





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