第三択。赤。

 嫌な死に方だがもっとも嫌な死に方が存在するから忘れよう。

 10秒前に戻ってきた私は即座に赤を押した。

 青は外れだったのなら赤が正解だ。

 ハーフ&ハーフ、アタリかハズレの二択なのだ。

 そう思った瞬間だった、何かが私の首元を通り過ぎた。

 そして私の喉から血が噴き出した。

「あ!?がぁぁ……」

 私はよろめきながら思い出した。

 赤い紙、青い紙。

 赤を選べば血を噴き出して真っ赤に染まって死に。

 青を選べば全身の血が抜かれて真っ青になって死ぬ。

 懐かしい都市伝説だ。

 私が子供の頃に読んだ漫画にあったな。

 たしか…じ…ごく…せ・・・んせ―――

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る