タイム・リープ、10秒前!<If>【Person who wrote.D.K】

以星 大悟(旧・咖喱家)

導入。最初の死。

 目を覚ますと私は立っていた。

 そして目の前に二つのボタンが置かれた机があった。

 周囲は真っ暗というより真っ黒だった。

 そして何故かその二つのボタンが置かれた机の周りだけ明るかった。

 ボタンは二色で赤と青。

 黄色があれば信号機だと私は思いながら一歩前に出て、適当に押した。

 瞬間、視界が暗転した。

 


 意識が戻るとさっきと同じだった。

 感覚で分かった。

 私は死んで戻って来た。

 死に戻ったのだ。

 私は考える、おおよそ10秒前だ。

 私は考える、理由は分からないが選択して前へと進まなければこの螺旋から抜け出せない。

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