異世界行ってダークエルフの高級娼婦で童貞卒業
あじぽんぽん
第1話 世界は二行で救える
王都の高級娼館で一番の高級娼婦を頼んだ。
値のかかってそうな調度品が置かれた室内で、ふかふかなソファーに座って緊張でカチコチしながらまっていると、シックなナイトドレスを着た褐色肌の美女が現れた。
耳が長い?
わあ、ダークエルフだ⁉
この世界に来て初めて見たよ。
すんげぇ美人…… それに、いい匂いします。
綺麗な女性をまじかで見た感動と、そんな人がそばにいる緊張で、自分でも引きつってると分かる笑顔を浮かべると、艶やかに微笑んでいた美女は不思議そうな表情を浮かべ、そして……。
「お前、ひょっとしてヒイロ……ヒデオじゃないか?」
「ええっと、うん、そうだけど……なんでその名を?」
「オレオレ! オレだよカオルだよ。漫研のカオル!」
「え……カオル? え、あのデブの⁉ ま、まじかよ!?」
全財産をはたいてダークエルフの高級娼婦を身請けした。
俺の名はヒデオ。
あだ名は
こちらの世界ではあだ名のほうを名乗っている……。
中二病? そうなのかもしれない。
前世では大学の漫研サークルの仲間たちとの旅行中に、バスが崖下転落事故を起こして死亡したらしい。
死後、白い空間で自称神様とやらに出会い、突然スマススマヌと土下座された。
まったくもって意味不明で相手が神様じゃなくても恐れ多くて、止めてくださいと土下座を返したら、イヤイヤイヤとさらに土下座を返され俺も負けじとムキになって土下座を返し返し返した。
正直、すこしだけ面白かった。
そしたら「ははっ、君、天丼でもくどいわぁ‼」って、神様が笑いながら俺を踏んずけて地上に蹴り落とした。
王国の城に立っていた俺『世界の危機なんで魔王倒して』を了承。
仲間と共に炎の紋章的なロープレをし魔王の討伐は無事に成功した。
で、そのあと好感度が良い感じになっていたはずのお姫様に告白したら、生理的に無理ですと泣かれて土下座をされ俺も泣いた。
二番目に好感度が良い感じだったはずの聖女に告ったら、貴方からは濡れた犬の匂いがするので生理的に無理ですと泣かれて土下座された。
居た堪れなくなり、魔の城からの凱旋の途中で彼女たちの前から姿を消した。
そしてこの世界の色々な場所を旅して色々な女の子の危機を救ったりしたけど、どの女の子も告白すると生理的に無理ですって泣いて土下座してしまう。
孤独に震えた。
自分のツラが爬虫類系で最高にキモイことは理解している。
エロゲーとかだと、催眠スマホとか時間停止時計とか使って女の子にキモエロイことをするキモ男だって、漫研のキモいエロゲーマイスターにもお墨つきをもらっているほどのキモさだ。
それでも剣と魔法の世界なら、力こそパワーの世界なら顔なんてどうとでもなると思っていた……。
でも、俺のキモ顔は異世界でもどうにかなるレベルではなかったようだ。
別にハーレムなんていらないし望まない……‼
ただ世界を救うという偉業を成し遂げた自分にご褒美ってやつが欲しかっただけなんだ。
それこそ働く独身女性が仕事あがりの週末に買うハーゲ〇ダッツ的な物を!
でも、素人相手ではどうやってもご褒美は無理だと悟ってしまった。
そこで玄人のお姉さんにお願いすることにしたんだよ。
ご褒美……筆おろしという名の卒業式をさっ!!
「俺さ、一応は魔王をガチで倒してこの世界救った英雄で名声と金だけはそこそこあるから、どうせなら王国一の最高の美女で
安宿屋のベッドの上で悠々と寝っ転がる、月光のように輝く白銀の髪に艶やかな褐色の肌をもつ美貌のダークエルフに指を突きつけた。
ちくしょう……。
ぼん、きゅ、ぼんと無駄に匂いたつ魅惑的な体をしてやがるぜ。
中身がこいつじゃなければ一晩中抱きしめて、延長までしたかもしれん。
ああ、そういえば嫌なことを思いだした……こいつは男のときから隙あればどこででも寝っ転がる汗疹だらけの物臭なキモデブだった。
「へぇ~そんなことあったんだ。ヒイロ、大変だったんだなぁ!」
「そうだよ大変だったんだよ‼ オマエのお陰で一文無しだよ!!」
「あはーごめん、ヒイロ、ごめんなぁ♪」
王国一の高級娼婦……ではなく漫研サークルのカオルはベッドで横寝したまま、瑞々しい唇から綺麗なピンク色の舌を小さくだした。
テヘッではなく、ペロッというセクシーな感じで……。
カオルが、むちっとした長く綺麗な足を交差させ俺の方にスッとさしだしてきた……。
「というかオマエさ、なんでダークエルフで娼婦なんてしてたんだよ?」
「んー、漫研旅行のバス事故のあとに自称神様に出会って、しつこく土下座されたんで苛ついてすねを蹴ったらこの世界に落とされてて、そしてダークエルフの女に生まれ変わっていたのよ」
おまっ……神様を蹴るなよ⁉
そんな俺の
メロンサイズの球体がたぷたぷと横揺れし、先端の薄い桃色がチラリと見えた。
俺は椅子の上でもじもじとチンポジを調整した。
「……じゃあ、娼婦になったのは?」
「ああ、それは生まれ故郷のダークエルフ村が小さい頃に盗賊団に襲われてね。奴隷から、流れに流れて高級娼館に買い取られて今に至るってわけ」
「お、おう……中々に重いなぁ?」
「うん、改めて考えるとヘビィだよねぇ?」
カオルはベッドの上でうつ伏せになると、肉のつまってそうな重量感のあるお尻をフリフリと高くもちあげた。
何故か上目つかいでジッーと見られる。
ええっと、これが俗に言う女豹のポーズかな?
Tバック……いや、むっちりとした尻肉の間に、紐パンがたまらないエロさで食い込んでいた。
「あ、あのさ……」
「うん、どうしたよヒイロ?」
ダークエルフの美女は妖艶に微笑んで立ちあがると、椅子に座る俺の太ももの上に、大きく足を開きながら対座で腰をおろす。
無造作に、大きなお尻をおろしやがった。
そのまま俺の首後ろに抱きつくように手を伸ばし、おっぱいの深い谷間にキモ顔を包み込んでパフパフしてくれた。
とても、とても、よろしい匂いと素敵な、柔らかな感触がした。
ああ、不覚ながら、不本意ながらさ……とても気持ちが良かったよ‼
俺はオ〇禁一週間を達成するに匹敵する、鋼のような精神力で巨乳の間から顔を引き剥がし、カオルの華奢な肩をつかんで叫んだ。
「ねえ! ねえってば!? さっきから君はなにやってるわけ!? というかなんで俺の股座に平然とデカケツをおろして、でけぇおっぱいぷるんぷるんさせて、自然な感じでだいしゅきホールドしてるわけですかっ!?」
「え、なにやってるって……ヒイロ、今から私と
カオルは頬を染め、本当に、本当に不思議そうにつぶやく。
近距離で見つめあう。
一瞬、やつの完璧に整った黄金比の美貌に目を奪われる。
長い耳が緩やかに上下していて、綺麗系な美人なのに、あざといくらいの愛らしさも同時に感じる。
どうしようもたまらなくなって、カオルを抱きあげベッドの上に放り投げた。
「あはぁん、ヒイロったら激しいっ♡」
宿屋の壁に思いっきり頭突きをかました。
「ぶらぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そして吠えた。
元漫研サークルの元キモデブ(♂)はすっかりメス堕ちしてやがった。
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