第10話(第一部終話)

また歩いてる所に戻ったか。

僕はまた同じようにそいつを呼ぶ。

「おーい。居るんだろ。出てこいよ。」

ただ、ちょっと声のトーンを(イケボに)変えてだ。

少し経ち、恥ずかしそうに顔を赤く染めながらそいつは出てくる。

「気付かれて、ましたか。」

「僕を殺そうとしてたんだろ?まあいいよ。(爆弾発言)」

どうせまたタイムリープできるしな。

「い、良いんですか?」

そんな少女の言葉を聞き届け、僕は歩き始める。

「……なんで連いてきてんだ。」

そう言って僕は後ろを振り返る。

僕の後ろには少女が連いて来ていた。

「えへへ、ちょっと……。」

「危ないっ!」

そんな声が聞こえたのも束の間――




――僕は、死んだ。

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