第8話

なんだか一瞬警備兵が見えたような気もしたが、気のせいではないようだ。

そんな事を思い、再びドアノブを捻る。

そして、その扉を開ける。

しかし僕はそこから出ずに言った。

「ドアの横でノコギリ持ちながら構えてる警備兵さん、僕はあなたが来ると思ってる罪人ではありませんよ。」

「へ!?」

そんな声を聞き届け、僕はそこから出る。

「罪人はこの建物内のトラップで、頭に鎌が刺さって死にました。」

「事情は良く分からないが少年、ありがとう。」

その言葉を聞き、僕はそこから去る。

数秒、歩いたところで、首に圧迫感を感じ、僕は死んだ。

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