ほんの少しだけ


人差し指をピストルに見立て

お前は自分の頭を吹き飛ばす仕草を見せた

それはとてもではないが

直視、出来たものではなかった

おれは本物のピストルをお前に突き付けて

脳味噌を吹っ飛ばしてやりたい衝動に駆られた

そしてそうした

「あわ……ちょ…ま」

それがそいつの最後の言葉だった

それはほんの少しだけ価値があった



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