第160話 御きつね様? (12)

 でもさ、そんな一途な俺の想いを他所に!?( 汗! 汗!)


「へぇ、えええええええええっ! そうなですかぁ、ああああああああああああっ!? なのにぃ、いいいいいいっ! あなたはぁ、ああああああっ! お蝶もですかぁ、ああああああああああああっ!?」


 と、相変わらず御機嫌斜めのフレイヤ俺の女神様……(エヘ(笑))


「えっ? いや、アッ、ハァハァハァ……」と、俺はね。自身の頭をかきながら、とにかく笑って誤魔化したよ!


 で、ないとうちのカミさんが怒るからね。


 ううう……とにかくね、お蝶の件から。うちのカミさんに頭が上がらないんだよ!


 まあ、自業自得なんだけれどもね。あああ……。


 と、まあこんな感じでさ、カミさんに睨まれた蛙状態の俺だけど。両手を合わせていじくりながらシドロモドロしていると。上空!?


 まあ、空だけれども。何だか声がこんな感じで聞こえてきた!


「ゴホン! ゴホン! ゴホン! いっぅ、ううううううっ! くっ、くそぉ、おおおおおおっ! 女神フレイヤめぇ、ええええええっ! 妾の美しい顔にめがけて──よっ、よくも魔法弾を……」

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