第157話 御きつね様? (9)

 と、もうね、完全に俺に矢っ当たりだよ。こういう時は触らぬ神に祟りなし……本当に『おお怖い! おお怖い! おおおっ! 怖いよ! (汗! 汗!)』俺年上のカミさんに逆らえないから。


「なっ、何でも、御座いません、奥様……」


 顔を『ブルブル』と振りながら、委縮して答えたよ。これ以上御機嫌斜めは、俺へのカミさんの奉公にも差が出てきそうだから本当に困るよ。十二単へのお姉様は……。


 それにさ、先程も皆さんに述べたけれど……本当にあの十二単へのお姉様……。


 言っては悪いが、家のフレイヤカミさんは女神様で主神の一人だから本当に強いよ!


 あんな暴言をうちカミさんに述べて本当に大丈夫?


 だってこの俺でさえ、うちのカミさんには歯が立たずに半殺しにされたのだよ。


 だから十二単へのお姉様が少し心配……だって周りに居た生き物達が、魔王……ではなくて……(汗! 汗!)


 女神フレイヤの、憤怒した超が付くほどの怒りのオーラで、『ズッ、ドドドドドドドドドドドド……』と、地鳴りはなるし、畏怖して逃げるぐらいだよ。


 それに町の爺さん婆さんも畏怖して腰抜かして『アワアワアワ……』と、いった感じで、スケルトン骨のオジサン達も萎縮して固まって直立不動なのだ。(汗! 汗!)

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