第48話 再婚する為の自己紹介? (5)

 と、述べてきから。俺は、まあ、良いか? と、思う事にした。


 まあ、とにかく? 物分かりの良い俺が、傍から見て──皆さん不思議でならないから、困惑をするでしょ?


 先程迄、あれほど女神フレイヤの事を信じられないと、俺は多々述べていたからね。


 う~ん、でも何だかね。薄っすらとだけど。もう一人の俺というか、前世の俺とカミさんとの会話が何となくは聞こえてきたし。

『昔……?』と、いうか、神話の時代の事もまだ全部は思い出さないけれど。

 目の前の女神様が、俺のモノだという事も何となくは思い出したんだよ。


 それにさ、最後にフレイヤを抱きしめ深いキスをして堪能したのは、前世の俺ではなくて。今の俺自身だから何となくは覚えている。


 う~ん、でもね? 俺自身が既に生き返っているとは知らなかったから。ついついと、夢幻だとばかり思っていたのだ。


 でも、フレイヤの俺に対する、甘えようを見て確認すると──先程の濃厚なキスは夢幻ではなく。現実にこの漆黒の髪と紅玉の瞳を持つ女神様としたのだと、実感も出来たからもういいか! と、想う事にした。


 するとさ? 女神フレイヤは、今度俺の頬に『チュ』と、キスをしてきた──そして自身の唇を離すと──『うふ♪』と、俺に妖艶に笑みをくれた。


 でッ? その後は、「あなたぁ~、今度は守ってくださいねぇ~」と、女神の笑みを俺にくれると──。抱き着き甘えてきた。


 だから俺は、女神フレイヤに、「あああ、分かったよ」とだけ述べて。俺自身の両腕で、力強く抱き締めた。今度は必ず守り離さないからと、俺自身の心に強く近いながらね。



 ◇◇◇◇◇

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