体験入部


生徒会室は大変見つけにくい。その上生徒会は部活動と見なされているので入る人は少ないのだ。


それでも新入生の私は諦めず、なんとか見つけて扉を開けた。


ら、その目に飛び込んできたのは架田くんの姿。


「(はえ〜???なんでこんなとこに架田くんいんの〜????)」


無論生徒会の体験入部にきたからなのであろうが、思考が追いついてなかった。

しかもクラスにいるときとは段違いの笑顔を振りまいて笑っている。そして私は思った。


「(天 使 降 臨 !!)」


ガッツポーズをこらえた私を誰か褒めて欲しい。


その時点で生徒会に入ることは決めていたのだが、更に予期せぬことが起こったのだ。


「♪。.:*・゜」


「!?!?」


突然某ボカロが流れたのだ。

先輩が慌てて消したのだが、私の方をみて口をつつしんだ。

え?何?ボカロ?生きる糧ですがなにか?


「(よし、ここ入ろう。)」


かくして生徒会員という名の萌えの生活が幕を開けたのである。

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