とりあえずうちの生徒会が最高だから語らせてくれないか

ゆきみずだいふく

すべてはここから始まった


「………っはー、意外とキレイなんだなー」


コツコツと新品のローファーの音が響く。


私は校門をくぐったあの日のことを、一生忘れもしないだろう。


よく晴れた朝だった。



●○●○●○●○●○●○●○●○●○●



入学式は校長禿げろと呪いたくなるほど長い時間をかけて行われ、いよいよ自己紹介の時間に。


ところでここで覚えておかなければいけないのは、うちのクラスは25人しかいなかったので、私は出席番号的に右から二番目、一番前の席にいるってこと。


んで、左隣の人の番になった。あわてて耳を澄ませると

「えっと………架田 翔之助 (かた しょうのすけ) です。よろしくお願いします。」

という透き通った声が。


………え〜????

神かな?神かな?なんでそんなにっこりエンジェルスマイル???えっかわいい〜!!かわいいでちゅね〜!!ってなった。ちなみにここまでが0.1秒。萌えは体を追い越す。


ちなみにこの後私はこの子を『生徒会の天使かたぽん』と呼ぶことになる。


率直に言おう。たまたま行きたかった生徒会の見学に行ったらばったり鉢合わせたのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る