これが、本当の戦い
実家でのそんな暮らしを2週間ほど経て、
再び、治療のため再入院。
ガンの塊は手術で摘出しましたが、
ちょっとでも細胞が残ってると、
そこから拡がって再発ということもありうるので、
その可能性をできる限りなくすために、
放射線と、抗がん剤のダブルアタックで、
壊滅的に、がん細胞をやっつけます。
書いてなかったですけど、
当初の治療計画に最初からあったことでした。
この時の入院は1ヶ月半くらい。
8月の半ばから9月いっぱい。
これも辛かったー、、、。
放射線は月曜~金曜の毎日、決まった時間に、
放射線科へ一人とぼとぼと行って、
放射線を術部へ照射してもらいます。
これは痛みは特になかったなぁ。
ちょっとヒリヒリしたくらい。
日差しの強い太陽の下で日焼けすると
ちょっとヒリヒリするでしょ、あんな感覚。
抗がん剤は、前回とは違うものだと思うんだけど、
週1で、月曜に打つだけ。
でも、私、これの副作用がハンパなかったんです。
食事も出してもらったのは最初だけで、
その後はどうせ食べれないからって、
ずっと点滴になりました。
この頃体重が、人生最低を更新します。
これらのスケジュールで入院してると暇な日ができますね。
そう、週末の土日です。
放射線治療もないので、病院に居る必要がないんです。
毎週、外泊届け出して、実家に帰ってきてました。
あれだけ、居づらいと思っていた実家へ。
勝手なもんですね。
金曜日、放射線が終わると帰る準備をして、
月曜の朝に、戻ってくる。
そんな生活でした。
実家に戻ると、不思議と食事を食べられたんです。
最初は、病院の食事以外なら食べられる、と思って、
好物の菓子パンを月曜に病院に持ち込み、
細々と食べたりもしてました。
点滴よりも、食事から栄養を摂れるならそのほうがいい、と、
医者も、外泊や持ち込みを許可してくれました。
でも、持ち込んだものを食べても、
抗がん剤の副作用で具合悪くなって、
すぐ戻してしまう。
最初はそう思ってました。
でも違いました。
点滴打つ前、病院に着いて、外来棟を抜けて病棟に入った瞬間に具合が悪くなるんです。
なんだったんでしょうね、ニオイかな、病院の。
また戻ってきちゃったよー、、っていう。
排泄の不便も辛かったですけど、
これもそれに匹敵する辛さでした。
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