私がなった理由


病気になった頃のことを書く前に、

もっと前の話を書く必要がある。


子宮頸がんてのは、子宮になんちゃらウィルスが入って、

それが元になって、ガンを発症する、んだったはず。

だから、煙草を吸わなくても肺がんになった人とは違って、

セックスをしないかぎり、

頚がんになることはない。

しかもセックスだから、ゴムをつけてれば、

防げるものなはず。

頚がんになった頃、

もっと言えば、初体験の10代後半からその後ウン年間ずっと、

私はセックスが楽しくてしょうがなかった。

セックスが楽しいというよりは、

一人でいる寂しさを埋めてくれる何かがあればよかったんだと、思うんだけど、

それがゴムなしのセックスとは

なんて軽薄で、馬鹿だったんだろう、と思う。

生理中なら大丈夫でしょって言われりゃナマでしてたし、

ゴムなしがいい、って言われれば、ナマでしてたし、

外に出せばいいなんて、どこで教わったんだか。

しかも、寂しさが埋まればよかったわけだから、

相手はほとんど日替わりといってもいいような生活だった。


そんな生活を何年も続けてたんだから、

私に起こったことは、自業自得でしかない。

言い訳する気もない。

ただただ、親や、今の旦那に、申し訳ない。


そう思ってしまう人が一人でも減ってくれることを

勝手ながら、たまに思ったりもする。

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