『初恋』

君の声を聞かせて


無理な願いが心に灯る


別れの時


寝顔のような穏やかな「ソレ」が


僕の目頭に熱を灯した



瞼に焼き付く 景色は眩しく


目を開けばモノクロの世界が広がる



制服に移った線香の残り香が


僕の部屋に広がる




「君は私のことどう思ってるの?」


その答えに今さら気づき


深い後悔に沈み 雫が溢れた



意識は次第に剥がれ始める


せめて せめて夢の中だけでも


君の声を聞かせて





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