『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』

『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』(映画/監督:富野由悠季/1981)


 ガンダム地球編。第一弾が『ガンダム』という斬新な世界観を提示し、第三弾が『ニュータイプ』という人類永遠のテーマを描いてみせたものだとすれば、この第二弾はまさに『生の戦い』をこれでもかと見せつける展開だ。


 本当に血で血を洗う戦いに引っ張られるように、どんどん、情け容赦なく話は進む。グロいわけではない。だが、あの人が死んで、この人も死んで……というおぞましさ、虚しさが全編に漂う。


 テレビ版では、毎回予告編の後に『君は、生き延びることができるか』というフレーズが毎回入るが、この『哀・戦士編』に関しては、十分毎にこの台詞が入ってもいいくらいである。


 さて。物語最終盤、再び宇宙へ飛び立ったアムロたち。それを追うシャア。そして、その二人を結びつける一人の少女の存在。目を瞠る超展開については、また後日。

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