『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』(映画/監督:新房昭之、宮本幸裕/2012)


〔前編〕を書いたので〔後編〕。

 新たな魔法少女・佐倉杏子を加え、衝撃的ラストを迎えた〔前編〕から直結。だんだんと孤立を深めていく主人公・まどかだが、彼女の前に現れたきゅうべぇは、自分たちの存在や目的について語り始める。それは、広大なる宇宙の深淵を、まどかに突きつけるものだった。

 そんな中で迫りくる最強の敵・『ワルプルギスの夜』。彼女たちはこの最悪の魔女を倒すことができるのか? そして、最後に下されるまどかの決断とは?


 ストーリーについてなかなか書けないので(すぐネタバレになる)、感慨を述べるにとどまるのだが、〔前編〕のネタバラシを一気に展開し、この作品を単なるダークファンタジーではなく、超展開へと繋げるだけのSF力をもった展開が為される。

 そう、実はSFなのである。このアニメ。

 だが、そんなジャンル分けは大した意味を持たない。重要なのは、それでも運命に抗い続けた魔法少女・暁美ほむらと、彼女『たち』の思いを受け止める鹿目まどかの物語だからだ。


 久々に見ると、このアニメって実はガンダムの『ニュータイプ』の概念を語っているんじゃないかとすら思えてくる。


 観終わった後、ため息しか出ない映画というのは稀ではあるが、そういう映画こそ――言葉にできない映画こそ、後世に残っていくものだと思われるし、この作品にはそれだけの力がある。


 相変わらず『必見』とは申し上げられない。が、『なんとなく』見過ごすにはあまりにももったいない作品である、ということまでは言えると思う。

 ってこれ、必見と同じ意味じゃんorz


 だから言葉にできないの! 以上!

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