work.4 性暴力対策についての取り組み(未発表小説:「想いが止まらない」の1節)
2018年、弘樹の身の回りで、性犯罪が起ころうとした。それに対応し、弘樹は、事業所を退職し、身の回りに起きた性犯罪に対応した。
弘樹は、大阪府警の相談係に電話し、「同僚の女性が性犯罪に巻き込まれようとしています。彼女を保護してください。保護とは、警察が気をつける、程度のものでいいんです。小さな、事件といわないで、事前で事件を防ぐこともしてください!枚方で一斉に、小さな事件でも洗ってください!!枚方警察は、小さな事件でも、動くんだということを見せてください!よろしく!」と、女性同僚の名前と彼女の住む地域を告げ電話を切った。
6.A型事業所退職後
「今、一人の女性が、セクハラから、性犯罪に巻き込まれようとしているかもしれないんですよ!俺や、仕事場の人たちが、枚方警察に電話して、枚方警察がパトカーのサイレン鳴らしたり、警察官を各地に配備し、事前に事を収めようとしてくれたりしてくれているようですが、政治家も何とかしてください!
私が提案した第3者が訴えても、性犯罪を取り締まれる。通報者を保護する。という案があることを、TVやインターネットで流してください!早く対応してくれないと、今、一人の女性が、性犯罪に巻き込まれようとしているんですよ!政治家は、小さな事件だからと、今迫っている危機を、女性を、救おうとしないのですか?!!性犯罪を取り締まる情報を流してください!」
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次の日、こんなメッセージがFBに上がってた。
6党1会派(国民、立憲、無所属の会、共産、維新、自由、社民)は11日、「性暴力被害者支援法案」を共同で衆院に提出した。
本法案は、性暴力被害者支援連絡会議・性暴力被害者支援審議会等を設置するとともに、性暴力被害者支援計画の策定等、国・地方・支援者の責務、連携協力を定める。また、ワンストップ支援センター整備、性暴力被害者に対する支援、性暴力被害者の支援のための体制の整備等の基本的施策を規定するもの。
提出者の1人である稲富修二衆院議員は、提出後の記者会見で「(性暴力の)被害者の方で届けられている方は数パーセントと言われている。被害者が相談できる場所を充実させる。それを国の責務としてやっていく必要性があると思ってやっている」などと本法案提出の考えを語った。
性暴力被害者支援法案概要
性暴力被害者支援法案要綱
性暴力被害者支援法案
性暴力被害者支援法案新旧対照表
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**弘樹の国会議員へのメール
.性暴力被害者法救済案について
性的暴力の言葉でも、取り締まりできるようにする法案なようですが、
性的暴力となる言葉を直接言ったのを取り締まれるのはもちろん、
「陰で、性的暴力の言葉(押し倒す、おかす)などの言葉・相談をしているのを
第3者が見つけて、警察に通報し、証言となった場合でも、取り締まれる法案なのか」
あと、通報者の保護・被害者の保護についても、どのようなものか確認したいと思ってます。
**
*
2018年6月18日、弘樹が住む枚方を含む大阪北部で、震度6の地震が起こった。
弘樹の周りは、大丈夫だった。
弘樹は、その地震で、
何かが起こっているのかもしれない、何かが起こるかもしれないと思った。
何かが動いている…。
何かが…。
*
6月20日
弘樹は、枚方の衆議院議員の平野博文事務所を訪ねた。 平野博文事務所には、3人くらいの事務員がいた。弘樹は、事務員に、事のいきさつを熱心に語った。
弘樹は、事務所にいた秘書に応接室に通され、30分くらい、平野事務所の秘書から話を聞き、『性暴力被害者の支援に関する法律案』を受け取った。
「この法案は、昨年も、国会で廃案となり、今年も、また、この法案を提出しました。」
と、平野博文事務所の秘書から聞いた。
弘樹は、秘書から受け取った法案に目を通して、法案の内容に冷静に思考を巡らせた。
「この法案の“概要”の記述で、“定義:性暴力とは、性的な被害を及ぼす暴力その他の言動”とありますね。これから、言葉だけでも取り締まれるということでしょうか?当人が直接、暴力の言葉を受けた場合はもちろん、第3者が警察などに証言を挙げた場合でも取り締まれるということですか?」
と、弘樹は平野事務所の秘書に訊いた
「これは、取り締まるとかいう、刑事法案ではないので…。」
と、平野事務所の秘書は答えた。
「まあ、事後的な対応が、今の法律の形成なのかもしれませんね。でも、事前に対応する法律かシステムが必要だと思います」
弘樹は、そういうと、秘書からもらった性犯罪の法案をめくった。
「この、”ワンストップ支援センターの整備に係る施策”というのが、いいかもしれませんね。また、ゆっくり勉強して性被害を事前に防ぐための法律かシステムづくりができようとしているのか、何か捕捉が必要か、勉強してきます。ありがとうございました」
弘樹はそう言い残し、衆議院国会議員の平野博文事務所を後にした。
平野事務所を出ると、バリバリと、ヘリコプターが空を駆ける音が聞こえた。
「枚方警察も、この小さな街、枚方を守るために動いている…。きっと、小さな事件や地震の対策にも、一斉に対応しているんだ…」
弘樹は、勇気をもらった気がした。
***
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