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スカイツリーに到着したのは

12時ちょうどだった。


駐車場に車を停めて降り

私が降りるのを外で待ってくれている。


が、その様子で不安に襲われていた


彼が車椅子を出すような気配がない


無いととても困る


私は車を降り、上着を着てるのを何となく

眺めながら


大竹さんが放った言葉に

私は信じられなかった


「上着いいっしょ?ずっと建物の中だし

歩くとさ結構邪魔になるんだよね」


後々荷物になるのは解るが

我慢できなかったので聞いてみた。


「車椅子をその降ろしていただけると

助かります。」


大竹さんは、少し嫌そうだった


いや、車椅子で朝登場したんですけど

私は申し訳無さでそれ以上は何も言えなかったが、渋々といった様子だったが降ろしてくれた。


お礼を言って車椅子に座った。


お手洗いのことを

移動中に話してあるので、お手洗いを探してくれた。


30分ほど、待たせてしまうが

仕方が無い。


お手洗いから出て、

「お待たせしました。」とお詫びの言葉を伝えたら、返事がなかった。が気にしない事に


「スカイツリーの上に上がるってことでいいんだよね?」っと聞いてきたので


「あっ、はい楽しみです。」

空気を変えたくて、明るめに返したのだが

大竹さんは気分が乗らないみたいだった

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