こんなにも、もどかし過ぎる恋

01…（7）

「そう言えばさ、待ち合わせ

どこにしよっか？」←

土曜日の前日

大竹さんから、サイトでメッセージが

来た。

「まだ決めてませんでしたね、

えっと何で来られますか？」

「車で行くつもり！言ってくれればそこに向かうよ、あ、家まで行こうか？」←

どうしよう

どないしましょ

私はふぅむっと画面を見て唸った。

1人暮らしでもなければ

実家暮らしでもないのだ。

私は“グループホーム”という

一般ホーム型の生活支援の施設にいる。

一般の家と同じ作りの

障がい者向けのルームシェアみたいなもので、ヘルパーさんが常時いてくれるし

施設だから

食事提供ありで不要な時は口頭で

伝えれば停めてもらえる。

勿論、入りたくて入った訳ではない

金銭面で余裕がない。

障がい者といえど一人で暮らす場合は

市から助成金は下りないのだ。

明日　初めて会う男性が

どんな顔をするのかは少し考えたくない。

よし。。

「遅れました、最寄りの西口でお願いします。11:00頃でいかがでしょう」

「ラジャ！迷って遅れたら許して（笑）」←

「土地感が無いと皆そうかも。私は地元でも色んな所で迷子になってます（笑）」

そこで、寝落ちをして

朝を迎えた。