Works:210~start~
虹の始まりを見に行こう!
唐突に君が言う
またいつものが始まったかー
そんな事を考えつつ
その内ね
と生返事
しかし君はいつになく真剣な顔
そんな表情をされたら折れるしかない
仕方ないな
苦笑混じりで天気予報を見始める
とはいえ、都合よく虹が出る筈もなく
徒に時間が流れ
いつもなら飽きて次の難題を吹っ掛けてくる君だけど
今回はやけに長続き
珍しいね
君にそう言うと
まぁね
とそっけなく返される
そんな折たまたま耳にした噂
よくある恋愛成就のおまじない
そういうことかー
君にもそんな相手がいたんだね
感慨深さを抱きつつ
ちょっとした悪戯心で君言う
僕にでも告白したかったの?
何てね、と君に言おうとしたら
君は真っ赤に俯いている
こっちも事態を理解して
あー・・・
等と言うしかない
参った
正直これは予想外
やれやれ
虹の始まりはまだ見てないんだけどなー
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