Works:186~knocking a door~

頭上に広がった夜

月のない日


暗く寒い空の下

膝を抱えて一人座る


足元の草原を凪ぐ風

その声も寂し気で


僕は何をしようとしてたんだろう?

問い掛けても答えなんてなくって


気付けば星も見えなくなっていた

朝が来るのを待つけれど


未だ日は昇らず

途方に暮れる


しかし、唐突にその時は終わりを告げた

眩しさを堪えて前を見る


夜明けのドアを開いて君が言う

ノックしたのに返事がないから開けちゃったよ?


思わず僕は笑ってしまう

なんだ、案外簡単なことだったって

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