九十五 流し素麺

 裏の竹山に行って、良い竹を見に出かけている。マールムお姉様が、朝一番に、只食べる素麺は、つまらないと言う話からならこれにしようと言う流れになり今に至る。


「真直ぐな竹が中々ないな……」

「もう少し上の方に行けばあるかな?」


 一人で、ブツブツと呟きながら曲がった竹を細かく切りながら丁度いい長さにしていく。それが終わると後で使えると思い。収納ボックスにいれていく。そして、上の方にいくとかなり立派で真直ぐした竹が見つかる。竹をゆっくりと登っていき、上の部分を切って、下の部分を切り即座に、収納ボックスへと入れる。これで、使える竹は、手に入ったのだった。

 これで、使える竹も手に入ったし、家に戻って準備しようと思い転移を使って、玄関へと戻ってきた。そのまま庭の方に回って、収納ボックスから竹を出しそれを使う長さに切ったり、曲げたりをして準備をしていく。支える所を先ほど切ってきた余ってる竹で支えていく。

 二階を使って流す使用にしていく。二階の所で、脚に重力を使い。壁に足がつく様にして、設置していく。何とか思ってるように、曲線になるように、竹を並べていく。もう少しで完成がみえてきそうだった。それから数時間が過ぎて、やっと完成する。


「やっと完成したよ~」

「今まで作ったので、一番時間がかかったかな?」

「なんとか夕食までには、できてよかった」


 完成したので、お母様に報告してくると立派なのが出来たわねと褒められる。そのままマールムお姉様の所に言って報告すると有難うと凄くジャンプしながら喜ばれる。


「素麺だけどこれから作るの?」

「前に作った乾燥素麺がありますから問題ないです」

「本当に、フルグルて何でも持ってるわね」

「何でもて事は、ないですよ」

「無いときには、本当にないですから」

「ねぇ、フルグルに聞きたいだけど?」

「ロートゥスお姉様どうしました」

「その素麺をカレーに着けて食べたいて言ったらあったりするの?」

「ありますよ」

「あるのかぁ~」と聞いて、凄く驚いた顔をしている。

「収納ボックスは、基本的に、時間が止まっている空間なので、作ったのを入れたら止まるから温かい状態だけど冷やすなら氷魔法で、直ぐに冷えるけどどうする?」

「魔法て便利だね」

「ロートゥス」とお母様が声をかけてくる。

「フルグルぐらいよそんなに簡単に使ってるのは……」

「だよね、何かおかしいと思ったんだよね」

「あれ。普通じゃないですか?」

「フルグルの考えがアウトだったね」


 どうやらお姉様達とお母様の意見から言うと僕が普通じゃないらしい。そんな事は、無いと否定したが色々指摘される度に、あれ可笑しいなて事になり。普通じゃないて事がその日初めてわかるのだった。そんな事もあったが、流し素麺をする為に、麺を大きな釜を外に作り。麺を大量に温めて、大きな入れ物に水を入れてから氷魔王で、大玉つくり冷やす。それを繰り返して麺が完成する。

 ロートゥスお姉様は、冷たいカレーを着けて食べるらしく、カレー味になった。


「カメッリアお姉様呼んでこないと」

「フルグル後ろにいるよ?」

「マールムお姉様御冗談を……」


 後ろに振り向くと本当に居る。いつから気配を消していたんだろうと思うくらいまったく気づかなかった。最近のカメッリアお姉様が、存在を隠すと分からないと言う事が多くこの間もお風呂に入ろうとして、お湯に浸かる前に気づくと言う事が起きた記憶が懐かしい。


「カメッリアお姉様その……、気配を消す癖辞めてくれませんか?」

「嬉しい癖に……」

「それよりも味何にします?」

「麺つゆでいいよ、あれ甘くて美味しいし」

「私も麺つゆでいい」

「お母様は、どうしますか?」

「麺つゆでお願い」

「ロートゥスお姉様だけカレー何ですね」

「フルグルの事だからただのカレー味じゃないでしょ」

「あれ。ばれてるですね」


 カレーを出汁で割って、少し甘口にしてある。それから僕は、二階に上がって麺を流すと皆が順番に麺をすくって、箸を使っている。ここ最近色んな木や竹などで箸を作り、使い方を教えた所便利だと言われて今では、お姉様達とお母様が使えるようになっている。


「「「冷たくて美味しい」」」

「カレー風味で、美味しいよこれ」


 皆の笑顔が見れる素麺流しだった。夕食にやっていた事もあり、時間が過ぎた頃に、お兄様達とお父様も合流して一緒に食べたのだった。その時も凄く好評で、後々橋の使い方を教えると言う事が起きるのであった。

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