第8話ノウリョク

話は戻る。

才能はいくつかの能力の複合体であると思う

という話をしたが

その能力について。

インプット、アウトプット

これはハード面の能力で

感性、感受性はソフト面の能力

というふうに考えている。

インプット見たもの聞いたものを取り込む

アウトプット奏でたり描いたりする

これをそのまんま正確にできるのは

AIとかロボットにもできる。

人間だと

主に身体的能力ということになる。

そこに、感性、感受性が加わって

人間らしさ、個性が表れる。

感性、感受性は

魂の一部?映しとる鏡みたいなものと捉えていて

「魂の込もった作品」というのは

この感性が色濃く反映された作品なんだと思う。

感性は発信で感受性は受信だ。

この「魂の込もった作品」に触れて

感銘を受ける。

よく「胸が震える」というが

これが受信だ。

私はこれを「魂の共鳴」だと思う。

他者の魂に触れ、自分の魂が共鳴する。

共鳴した人はそれを後世に伝えようとする。

ガウディのサグラダファミリアは

まだ建設中だ。

共鳴した人達がガウディに成り代わり

今も作り続けている。

芸術だけでなく

職人の技もこうして受け継がれていくんだと思う。

私はこれを「魂の伝承」だと思う。


子供を産まなくても

教育がしっかりできなくても

何か伝えられるものがあれば

魂は受け継がれてゆく。

「人」を介して

魂は生き続ける。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る