特殊な僕の数奇な一生

杉崎有希

僕へのお告げ

「ねぇ、パパ。それは本当のことなの?」


僕はパパに問いかけます。


「ごめんな……。パパにはどうすることもできなかったんだ、本当にごめん。こんな不甲斐ないパパで」


パパは本当に申し訳なさそうにそう答えました。


 パパに怒りをぶつけたところでどうしようもないことはわかっていました。でも、このやり場のない怒りを吐き出さないとどうにかなりそうでした。


「パパは3ヶ月前言ったよね?今はつらい時期かもしれないけどあと少し耐えればつらくなくなる、って」


 3ヶ月前僕はあるミスをしてしまい、ある種の炎上をしてしまい、その炎上を鎮火させることをうまくできませんでした。


「その時はここを耐えればなんとかなる、そう思っていたさ。でも、実際には耐えることはできていなかった。その結果、そのような判断を下すしかなかったんだ。本当に申し訳ない」


パパは再び僕に謝罪をする。


「わかったよ!もういいよ」


そう言い残して僕は部屋を飛び出した。


 そのあとは自室に引きこもり、その判断が正式に告知される日を待ち続けました。



 あんな風にパパには言ったけど、僕自身、近い内にその日がくるのではないか、ということを薄々は感づいました。しかし、それは僕が予想している時間よりもあまりに早すぎました。せめて、1年は続いてくれるものだと思っていました。


14時55分、僕はスマートフォンを開きTubuyakitterのタイムラインをただ眺め続けました。その時は刻一刻と迫ってきます。たった数分なのに永久の時のように感じました。


そして、ついにその判断の時、15時。タイムラインには次のつぶやきが流れてきました。

「SPA-uoyruys-をお遊びいただいているプレイヤーの皆様へ大切なお知らせです。本アプリは7月31日をもってサービスを終了いたします。SPA製作委員会」


僕、1月31日にリリースされたアプリ『SPA-uoyruys-』の余命宣告だった。

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