第7話蝶の夢

真っ白な中に、私は一人で立っていました。


そこに、遠くの方から


一列に並んで


ツマグロヒョウモンが飛んで来ました。


蝶たちは、私をめがけて飛んできて


私の口の中に飛び込みました。


次から次へと


何匹も飛び込んできます。


口の中が蝶で一杯になり


「う…うぅっ…」


私はうめき声をあげて


蝶を吐き出しました。


吐き出した蝶はみんな死んでいました。


私は気持ち悪いのはもちろんですが


大切に育てた蝶が


こんな形で死んでしまって


悲しいと思いました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る