PS1をレビューしてみた。思い出も含めて。
六恩治小夜子
第1話「PSって何……って人はおらんか」
平成生まれの方は恐らく、PSが人生で最初に遊んだゲームだろう。筆者がPSを初めて遊んだのは中学生の頃なので今から約20年ほど前の事だ。
父親が筆者の中学入学のお祝いか何かで購入し、最初に遊んだのはFF7だったと記憶している。この当時、筆者の地元にゲーム屋さんが存在し、割と安値でソフトを売っていた。(今は隣町にのみゲーム屋が存在する)
それもそのはず、その店は傷ありとかの中古ゲームソフトを専門に扱う店だったからだ。安価なのもあり、筆者は次々とソフトを買い漁り、楽しんでいくようになる。今でも中古や傷ありソフトを抵抗なく買えるのは、この経験があるからだ。
この中学時代は今でも思い出したくない位、ストレスが溜まる日々だった。学校では不良達がのさばり、授業妨害し、怒った先生が授業を放棄することもあった。
その影響で筆者の小学校時代からの友達B君は不登校になってしまった。彼は不幸なことに不良達と同じクラスだったのだ。しかし、中学は義務教育という事もあり、先生たちは不良達を強く叱れずにいた。
先生も家庭がある。自分の食わす場所を追われるのは嫌なのだろう。どの先生も不良たちの問題を本気で解決しようとはしなかった。どいつもこいつも腰抜けばかりの教師達で結局、不良達は3年間ずっとのさばったままだった。
役に立たない大人達だ、情けない。本当に生徒の事を考えているのか? 授業を教えるだけが先生なのか? それじゃ塾だけで良いだろ。当時は毎日のようにそう想い、大人に不信感を抱き、失望していた。
その中で唯一楽しかったこと。それはパソコン部で友達のみんなと遊んだことだ。思えば単語でしか知らなかった「インターネット」を初めて体験したのもこの時だ。
また、友達連中で不登校になったB君の家に行き、みんなでワイワイとゲームで遊んだことも。このメンバーは小学校時代からの馴染みなので、気心が知れた仲だ。おまけに小学校時代からB君の家はたまり場だった。お母さんもゲーム好きで遊び倒しても文句は言われなかった(笑)
筆者は家で1人でゲームをして遊ぶことも多かったが、みんなと遊ぶのも大好きで多く参加した。それはただただ地獄で毎日腹が立つ日々の中で唯一の癒しだった。本当に楽しかった。ただ悪いだけの日々では無かったのは幸いだと言える。
筆者はそのB君とは不思議な縁があり、筆者の母が当時、某保険会社で働いていた時、その先輩だったのがB君のおばあちゃんだ。またその縁でおばあちゃんの息子……つまりB君のお父さんの保険会社の保険に筆者一家は入っていたりする。その関係でおばあちゃんとは今でも会う(ご近所さんだし)
以前、そのおばあちゃんと会う機会があった。B君が結婚し、名古屋で暮らしていることを教えてくれた。おまけに子供(おばあちゃんから見ればひ孫だ)もいるそうだ。
あの女性に興味が無くてゲーム命だったBが結婚とか子供とか……マジかよと衝撃が走った。ちなみに筆者は未だに独身である。彼女の気配すら無いのだが。
手相の先生によると結婚できる相や才能に恵まれた相があるらしい。しかし、何歳で結婚できるのかという筆者の具体的な質問に対する回答は避けられてしまった。
さて、この当時、世間では次世代機戦争真っ只中。ソニーのプレステ、任天堂のスーパーファミコン、ニンテンドー64。セガのセガサターン、ドリームキャスト。ニュースや経済新聞にも載るほど関心を集め、世間でも大きな話題だった。
筆者や似たような年代の方々はその中で様々なゲームを数多く遊んだ。その代表格がプレステだったとも言えよう。
このエッセイではそんなプレステのゲームを思い出と共にレビューしてみたので、肩の力を抜いて気楽に読んでみてほしい。
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