第6話 Darkness

その頃掲示板はお祭り騒ぎだった。さながら大穴馬券がでた感じだった。多くの人がお金を失い、少数の人が大金を手にした。

「うわーーー。まじか。まじでやりやがったか。」

「いや、たまたまじゃね。犯人とは別人ってことも。」

「俺は信じてたけどね。みなさんゴチになりま〜〜す。」

「ちょっと待って。これってやばくね。」

「まぐれ。まぐれでしょ。」


この時僕たちは自分達がまだバーチャルな世界で遊んでいるのだと思っていた。それがどこか他所の出来事だと思っていたのだ。ぼくはニュースを呆然と見ていた。

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