　だから『わぁああああああっ！こないでぇええええええっ！』と思ったよ。

　でもね黄金色した魔王は、自身の顎にある大きな牙を『ガシ！ガシ！』と、動かしながらね。

〈ブゥウウウウウウン！〉

　と、魔王自身の両翼の羽を動かし、音を立て──僕の方へと向かってくる。

『うわぁあああああっ！どうしょう？どうしようか？』

　僕は只こんな感じで悩み怯える事しか出来ないよ？

　だから僕は怖く無いようにと。自分自身の目を閉じたんだ。

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