第10話 夢? 現実? (10)

 その大きな鋭い牙を持つ口を開けて──牙を『ニョキニョキ』と、動かしながら。山盛りになっている蜜キンカン仲間達を無視して、ハグレ物の蜜キンカンでもある僕に『ブゥ、ウウウウウウウウウン!』と、背中についている透明感のある翼を音を立てなながら徐々にだけれど此方に近づいてくる。


 その容姿がね大変の恐ろしくて僕は、畏怖して震えたよ。『ブルブル』とね。


 だってその者の黄金色こがねいろに輝く容姿は、正に魔王その者だよ!!


 だから僕は本当に心の底から畏怖して震えたんだよ。魔王に対してね。

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