ミキとうさぎと機械の迷宮
作者さま:兎月竜之介
キーワード:現代ファンタジー 百合 バトル 無人多脚兵器 機械迷宮
あらすじ
最悪の破壊兵器「魔力爆弾」が極東の島国に投下されてから10年、爆心地は無人多脚兵器「野良戦車」が群れなす巨大な機械迷宮と化していた。
戦災孤児の少女「来栖ミキ」は姉の病気を治すため、機械迷宮で魔法金属を拾い集める生活。ある日、野良戦車に襲われていたミキを助けてくれたのは「私立討伐隊」を名乗る少女たちだった!
感想
少女たちの友情と勇気、百合風味のバトルファンタジー。世界観が良い感じ。野良戦車と機械迷宮、イメージすると迫力ありますねぇ。逆に出てくるのは少女ばかりで華やか。映える対比です。
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彼女を追いかけている野良戦車は、胴体や砲塔こそ戦車らしさが残っているが、キャタピラの代わりに蜘蛛のような脚部が生えていた。
機械迷宮はそこら中が倒壊した建物だらけで、キャタピラでは乗り越えられないような地形が多々ある。
野良戦車が破壊と再生を繰り返すうちに環境へ適応したのだろうと言われているが……そんなこと、研究者でもなんでもない少女には関係なかった。一つハッキリしてるのは、野良戦車は人間を好んで襲うということだ。
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少女の年齢はおそらく17歳くらい。濡れ羽色の長髪をなびかせて、大きな白いリボンを後頭部に結び、濃紺のセーラー服を着ている姿は一介の女学生にしか見えなかった。
しかし、彼女が普通の女学生でないのはすぐに分かる。なぜなら、彼女が大昔の武士が振るったとされる刀剣『秋津刀』を真一文字に構えていたからだ。
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暴走する無人兵器、機械が組み合わさった迷宮、魔法を使って戦う少女たち……グッときます! すごく絵になる。
ストーリーはやや定番すぎる気もしますが、悩みと前進・葛藤と成長がテンポ良く書かれている。
作者の「兎月竜之介」さまは商業作家として活動実績がある人、さすがに上手くまとまった作品です。
状態:連載中(第一部完結済み)
文字数:112,057文字
個人的高評価ポイント
◇ アイディアが良い!
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