116 Evil Revenger 復讐の女魔導士―兄妹はすれ違い、憎み合い、やがて殺し合う― MST様
Nさんも大概だけど、二年目のスーパーエースSくんも大概ヤバい。
人を支援するといった職業なのに、サイコパスと言われて喜んでいる時点でやべえ。
Nさんが血液型がB型だと言われて失礼な奴だと言った後に、実はこんな続きがある。
Nさんに向かって、Sくんはこう言い放ったのだ。
Sくん「人に興味がなさそうな感じだから、B型って言われるのかもしれないですね!」
どちゃくそ失礼な奴だなお前は!
とはいえ、僕もそういえばYさんに「遠藤くんも基本的に人に興味がないんだな。そういうところは俺と似ているのか」と言われた。
こんなにも興味津々なのに、そう見られているのか。
でもそうなのかもしれない。興味ないけど興味ある気がする。
というか、支援職なのに人に興味がない連中ばっかりとか、うちの職場は大丈夫なんだろうか?(不安)
Evil Revenger 復讐の女魔導士―兄妹はすれ違い、憎み合い、やがて殺し合う― MST様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887053912
少女チェントの波乱の生涯を書く、剣と魔法のダークファンタジー。
親を失った幼い兄妹は、2人きりで生きねばならなかった。
兄は、日々の苦しさと怒りを妹にぶつけた。妹はただ耐え忍ぶしかなかった。
大人になった兄は名声を得た。妹には何も残らなかった。
そして、彼女は歪んだ。
作品紹介文より抜粋。
復讐物というカテゴリになるのでしょうね。
例が思いつかないけれど、この物語にはとても優れていることがある。
誰にでもわかる言葉で、キャラクターたちの感情を非常にわかりやすく描いている。
キャラクターたちにも複雑な感情があって、物語という観点というよりも、人として見るのであれば色々な思いが絡み合って上で行動や言動を決定しているんだと思う。
けど、それはとても複雑さと混乱を生む。
その点では、チェントの行動原理は案外シンプルだ。
兄を憎む気持ち。愛。
その裏にはもっともっと煩雑なものがあるだろうけれど、戦争をしなければいけないという状況下、思いの優先順位としての強さなどで、他の複雑さには気をかける余裕がないんだろうなと思う。
個人的に好みだったことは、安易に必殺技みたいなものを使わないで、戦いの激しさをひたすら描写するところ。
行動と心理描写が両方あることで、戦いの切迫性がより伝わってくる。
復讐物という性質にあって、戦いの意味合いは憎悪が増幅されている雰囲気に、敷き詰めるような描写はとても物語に合っていると思う。
兄。英雄であり戦闘狂であり、チェントにとっては恐ろしい兄であったヴィレント。
幼い身の上で妹を守らなければならなかった境遇には同情もできる。
それでも、チェントにとっては許せないと言う気持ちもわかる。
あまり意外というところはないのだけど、非常にわかりやすい構図ということで、すんなりと意識に入り込んでくる感覚があった。
順当であることで、とても読みやすい。
悪という言い方をするのもなんだか違う気がするが、最後まで彼は彼らしくあるところは、けっこう好きでもある。
ある意味非常にシンプルな展開だからこそ、感想はあまり抱かない。
それは決して、何も感じることのない簡素な物語というよりは、感情が一直線になるため、それ以外の気持ちを感じる余地があまりない。
全然ダメなことじゃない。むしろこれでいいのだ。
とはいえ、終わり方は個人的には少し意外な展開に落ち着いたように思える。
ある意味ではドラマチックで鮮烈な展開に落とし込まなかったところは、特に好きだ。
戦いの中で、敵になった中でしか感じることのできなかったところも、全てが終わった後にはまた、その出来事に関して違った解釈を得ることができる。
その時にしか見えていないことも、終わった後に見えてくるものはまた違った視点だ。
重ねた罪は、決して消えたりはしない。なかったことになんかできない。
やりなおすこともできないから、それ以外のことを重ね続けるしかない。
きっとそれが生きることなのだから、これからの彼女らには生きて行って、幸福を積み重ねて欲しいなあと思ったわけである。
約839万3千
初めてコストコというところに行った。
めちゃくちゃでかい家電製品には興奮した。
ノートパソコンも入りそうなくらいでかいケースに、クロワッサンだったりドーナツだったりが敷き詰められていて、それでも1000円かからない。
トイレットペーパーも30ロール以上入っているし、それにとても1ロールが長い。
ただのスーパーなのに、個人的には遊園地でも見に行く気持ちだった。
調子に乗ってクロワッサンや一年分はありそうな漂白剤とかを買った。
で、家に帰ってクロワッサンの表示を見た。
消費期限が今日だった。
どうしよう……。
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